生まれて初めて・・・

生まれて初めて・・・

今日、生まれて初めて座席をゆずってもらいました。

まさかこの歳でバスの座席を譲ってもらうことになるとは思ってなかったのですが、こちらの状況を考えれば100%譲ってもらえて当然です。生後二ヶ月の赤ちゃんを抱っこしながら、両手に荷物を抱えていたんですから。

バスといっても都市バスのようないわゆる路線バスではありません。最近流行のコミュニティバスというやつです。

コミュニティバスというのは、路線バスとマイクロバスの中間のような大きさのバスで、交通の便が悪い地域を駅を起点に巡回して、お年寄りや子ども達の日々の「足」として活躍しているバスのことです。

私がいつも利用しているバスは100円で乗り放題。一周30分ほどのコースを何周回っても100円です。まあ、何周も回る暇な人はいないでしょうが。

そのコミュニティバスに駅へ行くために乗り込むと、部活終わりの女子高生が数人乗っていました。そのうちの一人が「どうぞ」と、譲ってくれたんです。

まだまだ日本の若者も、すてたもんじゃありませんね。手がしびれて限界だったので、とても助かりました。

その女子高生たちに囲まれる形で席に座っていたんですが、当然、うちの子がターゲットに。

「きゃあー、かわいい」「ぷよぷよ、してるー」「あ、笑ったー」と、まわりの乗客の迷惑を顧みず騒ぐは騒ぐ。席を譲ってもらったはいいのですが、とても気恥ずかしく、駅までの時間がとてつもなく長く感じました。

席を譲るで思い出しましたが、昔、地下鉄で席を譲りそびれたことがありました。正確には、むかついたので意地になって席を譲らなかったんですが。

その日はちょっと疲れていたので、席に座ってウトウトしてました。

始発駅から乗ったのではじめはガラガラだったんです。次第に人が増え、そのうち車内は満員に。近くに年配の方が立ったのはわかったのですが、眠気が勝って席をゆずらなかったんです。

すると「最近の若者は席も譲らないんだね、眠ったふりして」と、大きな声で言うではありませんか。カチーンときましたが、こうなったら意地でも譲るもんかと、最後まで目をつぶっててやりました。

譲るほうにばかりマナーがもとめられますが、譲られるほうにも最低限のマナーは守ってもらいたいもんです。

もちろん、譲らなかったこちらが悪いんでしょうが、譲られて当然というのもどうかと思います。こういう歳の取り方だけはしたくないもんですね。

借りている本を読んでいること

この前図書館で借りて来た本を読んでいます。

今読んでいるのは、伊岡瞬さんの本と、伊坂幸太郎さんの本と、妹尾河童さんの本です。

妹尾河童さんの「少年H」は昔ドラマを二夜放送していて、そのドラマがとてもよかったので、本を買って読みました。

もう随分昔のドラマなので、あの時Hを演じた男の子も、二十代になっていると思います。

ドラマで見ていた作品は、おおよその流れが分かるので、読みやすい点がよいです。

もう何年ぶりかで読みましたが、改めて読むと、Hの父と母の出会い方や結婚など、

「あ、そうだっけ?」、と思うところが結構あります。

くるくるとよく動く目をした、人一倍好奇心旺盛なHとその仲間や、

いわゆる、「普通の」の枠に収まらない、自分に正直に生きようとしている大人のリアルで、優しい、

けれど優しさだけでは収まりきらないこの小説は、読んでいると自分の過去とも未来ともつかない、

ただ、自分の奥深くにあるものをもう一度見つめ直したくなるような気持ちにさせるのです。

伊坂幸太郎さんの本は、今回「チルドレン」を読んでいて、

聞いたこともあったので、読むことにしました。

伊坂幸太郎さんの小説には、ちょっと個性的な成人男性が主人公ではなく、そのとても近い人物として登場することがよくあります。

今回もそうなのですが、社会をさっくりとした視点から捉えている作品だと感じました。

以前読んだ「死神の精度」のような、とにかく読んで、読んで、読んでみたら、

あっと言わせられるような驚きや爽快感とは違う面が出ている作品だと思います。

それでも最後では、う、と唸るような、苦笑してしまうような締め方でした。

ここのところ、暑さのせいか、あまり動けず、普段の三分の一くらいしか色々なことをやれていないなあ、

と自覚しつつ、それでもなんだか動けない日が続いていました。

そうした中でも、本というのは、本当に面白いと、自然と読めてしまいます。

また、面白いと思える本に出会うことによって、やる気の出なかった自分がまた動けるようになったり、

新たな本を読もうと思ったりするようになります。

明日、この本の続きを読もうと、思ったり、新しい本が出るのを楽しみにして、本屋さんへ買いに行ったりする時に、

今日はいい日だな、と思えるのです。かなり地味な感覚ではあるのですが、一人で楽しめる読書は、自分にはとても合っていると思います。